2026年4月7日火曜日

放たれる一瞬、止まっていた時間

弓道の朝練をしているAI美少女

朝の光は、まだやさしくて静かだ。
弓道場の木の香りと、少し冷たい空気が混ざり合って、世界はどこか澄んでいる。

その中で、彼女だけが別の時間を生きているようだった。

弦にかかるわずかな張り。
指先に集まる意識。
呼吸は浅くも深くもなく、ただ“そこにある”だけ。

次の瞬間、すべてが解き放たれる。

矢は音もなく前へ進み、
彼女の中にあった緊張も、迷いも、一緒にほどけていく。

けれど不思議と、静けさは壊れない。

むしろ、放たれた後のほうが
この場所はより深く、澄んでいくように感じる。

たった一瞬。
それなのに、その一瞬のために
どれだけの時間を重ねてきたのだろう。

朝日は変わらず差し込み、
舞う埃が小さく光る。

世界は何も変わっていないのに、
確かに“何か”が通り過ぎた気がした。

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