2026年4月6日月曜日

この音は、雲の上から世界を震わせる

天空の楽器奏者

雲の上に、城があった。

現実から切り離されたようなその場所で、
ひとつの音が鳴る。

三味線の一音。

けれどそれは、ただの音じゃなかった。

光となり、波となり、
空を揺らし、雲を割り、
どこまでも広がっていく。

届くはずのない距離へ、
届くはずのない誰かへ。

それでも、この音は止まらない。

強く、美しく、
まるで世界に刻みつけるように。

やがて最後の一音が響いた瞬間、
空から光が降りた。

選ばれたように、導かれたように。

その姿はもう、ただの人ではなくて。

雲の上で、音は神になる。

そしてきっと、
その余韻は今も、どこかで誰かの心を震わせている。

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