2026年4月16日木曜日

すべてを見ていた女、淀殿という存在

月明りに照らされた淀殿

その人は、ただ静かに立っているだけでした。

声を上げるわけでもなく、
何かを訴えるわけでもないのに、

なぜか目を離すことができませんでした。

月の光が差し込むその空間で、
彼女だけが、時間から少し外れているように見えたんです。

淀殿という人は、
歴史の中ではいろいろな評価があります。

強かったとも、
守ろうとしたとも、

あるいは、すべてを背負いすぎたとも言われています。

でも、こうして静かに立っている姿を見ると、
そんな言葉では足りない気がしてきます。

ただ一つ言えるのは、

この人は、
最後まで「目を逸らさなかった人」だったんじゃないか、

そんな気がするということです。

すべてが崩れていく中でも、
逃げることも、忘れることもできずに、

ただ、そこに立ち続けた。

その強さは、きっと
誰にでも持てるものではないし、

だからこそ、どこか近づきがたい美しさとして 残っているのかもしれません。

美しいというよりも、
“揺るがない”という言葉のほうが似合う人。

そんな存在が、
静かにこちらを見ている気がしました。

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