2026年3月5日木曜日
怒っているエルフ美女に本気で怒られた日
森の中をのんびり歩いていた。
すると突然、後ろから声が飛んできた。
「あなたです!!」
振り向いた瞬間、指をビシッと向けられた。
そこには、ものすごく怒っているエルフ美女が立っていた。
「え…ぼ、僕ですか?」
恐る恐る聞くと、彼女はさらに眉をしかめた。
「他に誰がいるんですか!」
いや、森には鹿とか鳥とか色々いるけど、
どうやら完全に自分らしい。
「あなた、さっき森の入口で何をしました?」
……入口?
思い出す。
さっき、おにぎりを食べていた時、
海苔の切れ端をポロっと落とした気がする。
「まさか…海苔ですか?」
その瞬間、エルフ美女の目がカッと見開いた。
「やっぱりあなたでしたか!」
どうやらビンゴらしい。
「この森はとても繊細なんです。
人間の食べ物の欠片でも、動物のバランスが変わるんですよ!」
完全に正論だった。
「す、すみません…」
そう言うと、彼女は腕を組んで、ふぅっとため息をついた。
「本当にもう…人間はすぐこうなんですから」
でもその後、少しだけ声のトーンが下がった。
「……ちゃんと謝れるのは、悪くないですけど」
さっきまでの怒りは、少しだけ落ち着いたらしい。
「今度から気をつけます」
そう言うと、エルフ美女は少しだけこちらを見て言った。
「次は海苔じゃなくて…せめて果物にしてください」
「え?」
「森のみんなが食べられるので」
なるほど。
怒られたけど、意外と優しい。
そして思った。
もしこの森にまた来るなら、
今度は海苔じゃなくてリンゴを持って来よう。
……できれば、怒っていないエルフ美女に会える日に。🌿
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