ふらりと立ち寄った夜のコンビニ。
店内は静かで、外の寒さを忘れさせるような明かりに包まれています。
レジに目を向けると、彼女がいました。
コンビニで働く、少しだけ悲しそうな表情の女性。
「いらっしゃいませ」
その声は、いつもの元気な店員さんの声よりも、少しだけ控えめに聞こえました。
僕は、飲み物とお菓子をカウンターに置きながら、自然と声をかけていました。
「今日は、ちょっと疲れてますか?」
彼女は一瞬、驚いたように目を上げ、そして小さく頷きました。
「ええ、ちょっと…でも、大丈夫です」
その控えめな笑顔に、僕の胸もぎゅっと締め付けられるような気持ちになりました。
「無理しないでくださいね」
「ありがとうございます…」
そんなやり取りを交わすだけで、店内の明かりが少し優しく感じられます。
「袋いりますか?」
「はい、お願いします」
商品を袋に入れながら、彼女はまた少しだけ悲しそうに微笑みました。
「ありがとうございました」
僕もつい、少しだけ柔らかく答えます。
「こちらこそ、ありがとうございました」
ほんの数分の会話なのに、
夜のコンビニで、少しだけお互いの心が通じ合ったような気がしました。
寒い夜でも、少しだけ温かい気持ちになれる瞬間。
それは、少し悲しそうな笑顔がくれた、小さな優しさの時間でした。
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