仕事帰りに立ち寄ったいつものスーパー。
野菜売り場でレタスを見ていると、店員さんの様子が少し気になりました。
「いらっしゃいませ…」
そう言ってくれたものの、どこか元気がない声。
いつもの明るい売り場なのに、少しだけ空気が静かに感じました。
「このレタス、新鮮ですか?」
そう聞くと、彼女は少し驚いたように顔を上げました。
「え、あ…はい。今日入ったばかりです」
手に取ったレタスをそっと見ながら、少しだけ笑います。
でもその笑顔の奥に、どこか疲れたような表情が見えました。
「忙しいですか?」
思わずそう聞くと、彼女は少し困ったように笑いました。
「今日はちょっとだけ…いろいろあって」
それ以上は言わなかったけれど、その一言でなんとなく察します。
「そういう日、ありますよね」
そう言うと、彼女は少し驚いたようにこちらを見て、
そしてほんの少しだけ、さっきより優しい笑顔を見せました。
「ありがとうございます」
ただそれだけの会話。
レタスを一つカゴに入れただけの時間。
でも帰り際、ふと振り返ると、
さっきより少しだけ元気そうな顔で仕事をしている彼女がいました。
もしかすると、ほんの短い会話でも、
誰かの一日を少しだけ軽くできるのかもしれません。
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